
ここでは現役のガソリンスタンド店員が下廻りの防錆サビガードについて解説します。

なぜ愛車の下廻りのサビガードが必要なのか?

お車のボディは基本、塗装がしてあると思います。
塗装はお車の美観の維持やツヤを保つだけでなく、お車の下地の鉄板部分を錆から守るという重要な役割も持っています。
しかしお車の腹下廻りは、一般的なお車は未塗装になっています。
早い話が鉄板むき出しの状態だという事です。
そのため、塗装という保護膜が無いため雨や雪などの外的要因をもろに受けてしまいます。
そのまま放っておくと各部がサビによって腐食が進行し、最悪のケースとしては足回りがダメになったり、フレームやマフラーに穴が開くといった症状が出てくるでしょう。


降雪地帯は必須作業
降雪地帯の道路は、凍結防止のために大量の融雪剤を道路に撒きます。
融雪剤の主な成分は【塩化カルシウム】ようは【塩分】です。
この塩分が腹下廻りの金属部分に付着すると、酸化が起こり腐食していきます。
この酸化を防ぐために、腹下廻りをサビガードでコーティングしようという事になります。
1年タイプのサビガード

もっともベーシックないタイプのサビガードになります。
- 1年耐久
- 価格が安価
- マフラーなどの高温になるところにも施工可能
- 霧状噴霧
- 外観を損なわない透明被膜
- 作業時間30分くらい
秋頃にタイヤ交換と一緒に施工される方も多いです。
価格もおおむね7千円~8千円くらいで冬前に毎年施工できる方は非常に有効だと思います。
3年タイプのサビガード

個人的にはこのタイプがおすすめです。
- ワックス被膜で超耐久
- すでに錆でいるところの進行を止める
- 飛び石に強い【耐チッピング性能】
- ひび割れしない柔軟性のある被膜
下廻りをワックスを主成分としたブラックの被膜を塗布します。
各メーカーいろいろな名前が付いていますが、【ノックスドール】や【スーパーサビガード】といったものが有名です。
この被膜は非常に厚いのが特徴なんですが、ゴムのようにしなやかで柔軟性があるために汚れだけでなく、飛び石などの固いものに対する耐性も持ち合わせています。
そのため、ボディから剝がれにくく3年もの耐用年数を持ち合わせています。
注意点として、マフラーなどの高温になるところには施工できないため、マフラーなどの部分は専用の耐熱シルバー塗装を塗布するのが一般的になっています。(画像参照)
価格は概ね3万円~4万円くらいになりますが、ノーメンテナンスという事を考えると非常に有効ですし、新車時にもっともおすすめなサビガードと言えます。
まとめ
降雪地帯のお車もちろん、すべてのお車に下廻りのサビガードは必須といえます。
最近は車歴がどんどん伸び、1台のお車を保有する期間が10年以上とも言われています。
理由は「車が壊れないから」
エンジン・足廻り等、機械的な部分は非常に壊れにくくなりました。
しかし、ボディやフレームといった部分は、洗車やコーティング処理を施さないと塗装の剥がれ、はたまたサビの発生等に繋がります。
こういった症状は、機械的な原因ではなく、路面状況・天候等に起因するためユーザー側で日々意識的に守ることのできない部分であると思います。
あらかじめ下廻りのサビガードを施工し、このような症状を回避できるのであれば、修理費を考えるとコスト的にも安価ですし、何よりユーザーの方で普段気にせずに乗っていただける点を考えるとメリットが大きいメンテナンス方法と言えるでしょう。


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